一生に一度の成人式は人生で重要な節目です。冠婚葬祭の「冠」は成人式を表わしていますから、「成人になる」ということが、古くからどれだけ重要視されていたかが伺えます。現在成人の日は1月の第2月曜と制定されています。全国で地域ごとに差はあるものの、毎年1月の上旬から中旬にかけて成人式が行わ れています。しかしおめでたい事とはいえ、何故成人の日を祝日にしたのでしょうか。一説によると、戦後、物資も食料も足りない時代で一番乏しいとされていたのは「人材」でした。良い「国家」を作っていくためには、国民自身が成長していかなくてはならないと考えた当時の役人たちが、「こどもから大人になった自覚を持ってほしい」と願ってこの日を祝日にしたそうです。このように成人の日に込められた先人の想いを知ることが、成人になる第一歩なのではないでしょうか。