成人式や振袖の起源や由来 ~岩手県一関市 和とわ総本店~
こんにちは✨️和とわ総本店の振袖担当です。
今回は、成人式や振袖の起源や由来についてご紹介していきます!
成人式と振袖:その華麗なる起源と変遷
日本の美しい伝統行事の一つである「成人式」と、それに欠かせない「振袖」。
二十歳を迎える若者たちが一堂に会し、社会の一員としての自覚を新たにするこの式典と、袖を長く垂らした華やかな着物は、一体いつ、どのようにして生まれたのでしょうか。
その起源と変遷を辿ると、日本の歴史や文化、そして人々の思いが見えてきます。
成人式のルーツ:古代の通過儀礼から現代へ
成人式のルーツは、非常に古く、古代から行われていた成人としての節目を祝う「通過儀礼」に求めることができます。
古代・中世の加冠の儀・元服:武家社会の成人儀礼
日本の成人儀礼として特に知られているのは、男子の「元服(げんぷく)」と女子の「裳着(もぎ)」です。
⚫︎ 元服(げんぷく)
平安時代から鎌倉時代にかけて、貴族や武士の間で行われた男子の成人儀礼です。
幼い頃の髪型であった「童髪(わらわがみ)」を改めて髻(もとどり)を結い、冠や烏帽子(えぼうし)をかぶることから「加冠の儀(かかんのぎ)」とも呼ばれました。
これまでの童名(幼名)から新しい諱(いみな)に改め、一人前の男性として扱われる証となりました。

⚫︎ 裳着(もぎ)
平安時代以降、貴族の女子に行われた成人儀礼です。
腰に裳(現代のスカートのようなもの)をつけ、髪を上げて成人女性の髪型に結い直すことが主な内容でした。
裳着を終えた女性は、結婚の対象となり、社会的な立場を得ました。
これらの儀式は、単なる年齢的な節目だけでなく、社会的な役割を担う準備ができたことを周囲に知らせ、認めてもらうための重要な意味合いを持っていました。
江戸時代の成人儀礼:庶民にも広がる
江戸時代に入ると成人儀礼は武家社会だけでなく、庶民の間にも広がっていきます。
⚫︎ 前髪を落とす・眉を剃る
男子は成人すると前髪を落とし、丁髷(ちょんまげ)を結うようになりました。
女子は眉を剃り、お歯黒をするなど、髪型や化粧に変化をつけ、成人としての区別をつけました。
これらの儀式は、地域や家によって様々でしたが、幼い頃とは異なる装いになることで、自身が大人になったことを自覚し、周囲もそれを認めるという慣習が根付いていきました。

明治維新と近代的な成人式の萌芽
明治維新後、近代化が進む中で、それまでの伝統的な成人儀礼は徐々に形を変えていきます。
国家としての統一的な成人式はまだありませんでしたが、各地域で青年会などが主催する形で、青年たちが集まって成人を祝う会が開催されるようになりました。
終戦後の「青年祭」から「成人式」へ
現在のような「成人式」が全国的に広まるきっかけとなったのは、第二次世界大戦終結後の混乱期でした。
⚫︎ 埼玉県蕨市(わらびし)の「青年祭」
1946年(昭和21年)、埼玉県蕨市で戦後の混乱の中で「青年祭」が開催されました。
これは、未来を担う青年たちを励まし、明るい希望を持たせようという趣旨で行われたもので、これが現在の成人式の原型とされています。

⚫︎「成人式」の定着
蕨市の青年祭が全国に広まり、1949年(昭和24年)には「成人の日」が国民の祝日として制定されました。
これにより、1月15日(後にハッピーマンデー制度により1月の第2月曜日に変更)に全国各地で成人式が開催されるようになり、現在の形へと定着していきました。
当初は男女合同で質素に行われていましたが、経済成長とともに華やかさを増し、特に女性の間では振袖を着て出席することが一般的な慣習となっていきました。
振袖の起源と発展:優雅なる変遷
成人式の女性の象徴ともいえる「振袖」。
その名前の通り「袖を振る」動作から来たと言われますが、その起源は意外にも幼少期の衣装にあります。
幼少期の「振り八つ口」から「振袖」へ
振袖の原型は、江戸時代初期に子供が着ていた着物に見ることができます。
⚫︎ 振り八つ口(ふりやつくち)
当時、子供の着物には「振り八つ口」と呼ばれる、袖の下部分に開いたスリットがありました。
これは、体温調節のため、あるいは成長期の子供の体に合わせるための工夫だったと考えられています。
⚫︎ 袖の長さの変遷
この振り八つ口が次第に大きくなり、袖の長さ自体も長くなっていきました。
江戸時代中期には、未婚女性の正装として、袖が地面に届くほどの長い振袖が確立されました。

未婚女性の象徴としての振袖
袖が長くなった振袖は、未婚女性の晴れ着として定着していきました。
その理由には諸説ありますが、代表的なものとしては以下のような点が挙げられます。
⚫︎ 袖を振る所作
日本舞踊などで袖を振る動作が、感情表現や求愛のサインとして用いられていたことから、未婚女性が着ることで、自身の存在をアピールしたり、恋心を伝えたりする意味合いがあったという説。
⚫︎ 美意識の追求
長く優雅に垂れ下がる袖は、女性のたおやかさや美しさを際立たせ、優雅な印象を与えるものでした。
⚫︎ 既婚女性との区別
既婚女性は袖の短い留袖(とめそで)を着るのが一般的であったため、未婚女性と既婚女性の区別を明確にする役割も果たしました。
振袖の種類と多様化
時代とともに、振袖の種類も多様化していきました。
⚫︎ 大振袖(おおふりそで)
袖丈が114cm前後から120cmを超えるもので、最も格式の高い振袖とされ、主に花嫁衣装や成人式、未婚女性の最高礼装として着用されます。
⚫︎ 中振袖(ちゅうふりそで)
袖丈が100cm前後から108cm程度のもので、成人式や卒業式、パーティーなど幅広い場面で着用されます。
現在、成人式で最も一般的に着用されているのはこの中振袖です。
⚫︎ 小振袖(こふりそで)
袖丈が75cm前後から85cm程度のもので、袴と合わせて卒業式に着用されることが多いです。
柄付けも、吉祥文様(縁起の良い柄)や四季折々の花鳥風月など、日本の豊かな自然や文化を表現したものが多く用いられ、見る者を魅了します。
成人式と振袖が織りなす現代の風景
現代の成人式は、日本の各地でその地域の特色を活かしながら開催されています。
華やかな振袖に身を包んだ新成人たちが集い、旧友との再会を喜び、新たな門出を祝う光景は、日本の冬の風物詩となっています。
振袖は、単なる衣装というだけでなく、日本の伝統美、そして親から子へと受け継がれる愛情の象徴でもあります。
娘の成長を祝い、社会に送り出す親の思い、そして二十歳を迎える若者たちの決意が、この美しい着物には込められているのです。
成人式と振袖は、時代の変化とともにその形を変えながらも、日本の文化として、そして人々の心の中に深く根付き、これからも未来へと受け継がれていくことでしょう。

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