成人式当日の気をつけることと着崩れ対策 〜岩手県一関市 和とわ総本店〜

2025年12月19日

こんにちは✨和とわ総本店の振袖担当です。

成人式は、人生の大きな節目を彩る晴れの日です。

華やかな振袖に身を包み、友人たちとの再会や式典への参加を通して、大人への一歩を踏み出す喜びを感じるでしょう。

しかし、慣れない着物での長時間の移動や行動は「着崩れ」という思わぬ悩みを引き起こす可能性があります。

このブログでは、成人式を美しく快適に過ごすために、事前に知っておくべき「気をつけること」と、万全の「着崩れ対策」を徹底解説します。

成人式当日までに準備すること【気をつけること編】

成人式当日をスムーズに迎えるためには、事前の準備が鍵となります。

特に体調と着付けに関する注意点を押さえておきましょう。

体型の「補正」を怠らない

振袖を美しく着るためには、「寸胴」のラインが理想とされています。

体の凹凸をなくすことで、着崩れを防ぎ、帯の位置も安定します。

⚫︎和装ブラジャーの着用

ワイヤー入りのブラジャーは胸を大きく見せ、帯に圧迫されて苦しくなる原因にもなります。

和装ブラジャーやスポーツブラでバストを平らにしましょう。

⚫︎タオルの活用

ウエストや腰、みぞおちなど、くびれがある部分にタオルや専用の補正パットを入れ、凹凸をなくします。

見た目の美しさだけでなく、着心地を楽にし、着崩れ防止にもつながります。

事前に「所作」を身につけておく

着物特有の所作（立ち方、歩き方、座り方）に慣れておくことが、着崩れを防ぐ最大の予防策です。

⚫︎歩き方

歩幅は普段の半分ほどにし、大股を避けます。

少し内股気味に、裾が乱れないよう意識してゆっくりと歩きましょう。

⚫︎座り方

帯結びを潰さないよう、椅子の背もたれには寄りかからず、浅めに腰かけます。

長い袖は両手で丁寧に持ち上げ、重ねて膝の上に置くと床につくのを防げます。

⚫︎腕の上げ方

腕を肩よりも高く上げると、振袖の脇が開いて着崩れやすくなります。

物を取るときなどは、顔や体全体もその方向へ向けるように意識しましょう。

草履を「履き慣らして」おく

新しい草履は鼻緒が固く、長時間履くと足が痛くなりやすいです。

式典前に自宅で試し履きをしたり、鼻緒を少しほぐしておくと痛みが軽減されます。

痛くなりそうな部分には、事前に絆創膏を貼っておくのも有効です。

成人式当日の行動と着崩れ対策【直し方と便利グッズ】

どれだけ注意しても、長時間動き回れば多少の着崩れは避けられません。

着崩れのサインに気づき、簡単に対処できる方法を知っておくと安心です。

持ち歩くと便利な着崩れ対策グッズ

いざという時のために、小さなバッグに以下のものを忍ばせておきましょう。

⚫︎タオルハンカチ（予備）

帯の下に挟んで緩みを調整したり、汚れてしまった際の応急処置に使えます。

⚫︎クリップ

トイレに行く際に袖を帯に留めたり、裾を持ち上げて仮留めするのに役立ちます。

⚫︎安全ピン

最終手段として、見えない場所の着崩れを一時的に留めることができます（ただし振袖に穴が開くリスクに注意）。

困った！着崩れ別 対処法

① 衿元（えりもと）が浮いてきた

衿が前に詰まってきたり、浮いてきたりしたら、お襦袢（下に着るもの）の背中の中心部分を両手で軽く下に引っぱります。

これで衣紋（えもん、うなじの部分）が整い、衿元も元の位置に戻りやすくなります。

② 帯が下がってきた

華やかな帯は重みで下がりやすいものです。

1.両手を帯の下に差し込み、ぐっと持ち上げて元の位置に戻します。

2.それでも緩む場合は、背中側の帯の下にタオルハンカチを差し込み、胴回りのゆるみを補正して固定します。

③ 裾（すそ）が下がってきた/おはしょりがたるんだ

裾を踏んでしまったり、長く垂れ下がってしまった場合は、おはしょり（帯の下でたくし上げている部分）の下に手を入れて、下がった部分を腰紐に挟み込んで調整します。

おはしょりのたるみも、その下で隠すように整えましょう。

トイレでの着崩れ防止

着物姿で最も着崩れしやすいのがトイレです。

必ず洋式トイレを選びましょう。

1.袖を固定

両袖をまとめてクリップで帯に留めます。

2.裾を上げる

振袖、長襦袢、裾除けの順に一枚ずつめくり上げ、全てを帯の上に挟んで固定します。

3.用を足す

座る際も帯結びを潰さないよう浅く腰かけます。

4.戻す

挟んだ裾を、裾除け、長襦袢、振袖の順に一枚ずつ元に戻し、裾や衿元に乱れがないか確認します。

結びに

成人式は一生に一度の記念日です。

美しい振袖姿を長時間キープするためには、事前の「補正」と当日の「所作」への意識、そして万が一のための「対処法」を知っておくことが大切です。

これらの準備と対策を心がけ、自信をもって、最高の笑顔で晴れの日を迎えてください。

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令和9・10年「二十歳のつどい」

ご出席のお嬢様、ご家族様へ

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